2005年03月11日

無愛想タクシー

筆者&本庄 恋の行方。

●今は知らないけど、昔はタクシーって無愛想の代名詞だったんだよ。特にお釣り方面。「タクシーに乗るなら小銭ぐらい用意しろ」的な態度を運転手が醸し出していたり、実際に言葉で言ってきたりね。まあタクシーの運転手さんは、自力で釣り銭を用意せにゃならん的な裏事情があるみたいだから、お釣りが切れる現象が発生する事それ自体はしょうがないんだけどね。ただ一応は接客のプロなんだから、「かくかくしかじかの事情でただ今小銭が切れていますよお客さん。ついてはそこのお店でちょっと両替えしていただけますか」くらいは言えるようにならんとね。

筆者もそれ系の無愛想運転手に遭遇した事があるよ。ある日の筆者、タクシーに乗ったのね。で、財布をチェックしたら大きいのしかなかったから、先手を打って「一万円でお釣りありますか?」って聞いたのよ。そしたらその運転手さん、「なーいーよ」とエバるように言ってきたの。あまりの愛想のなさに狼狽しつつも、「じゃ、着いたらその辺のお店で両替えします」と代替案を提示した。なんで客がそこまで気を使わにゃならんのだと思いつつも目的地を目指して揺られてたら、その無愛想運転手がいきなり、「あ、あの人急いでるみたい。ちょっと乗せますから」みたいな事を言ってきたの。筆者最初、意味が分からなかったんだけど、タクシーはやおら路肩に寄り、そこで突っ立ってるオサンのためにドアを開けた。運転手さんはオサンに行き先を尋ねて、それが筆者の目的地と同じである事を確認すると、お前も乗れと促した。

で、何が言いたいかというと。この運転手、無愛想だけどすごい親切じゃない?だって、客を二人乗せたって、二人分儲かるわけじゃなし。急ぎのオサンを見かけたからとて、「俺もう客をゲットしたからお前なんざ知らんもんね」って素通りするのが普通の発想でしょ。ちなみに料金はオサンが奢ってくれた。ありがとうオサン。

タクシー関連でもう一件書く。今はもう無くなったけど、当時は札幌駅のちょい向こうにJRシアターなる建物があって、そこで劇団四季がミュージカルなんぞをやっていたんだよね。んで、開演時間が迫っていたんで、タクシーに乗った。本来はタクシーの運転手や美容室のオサンと話すのが苦手であるところの筆者なのだけど、さすがにこの時ばかりは、札幌駅に到着するのは何時くらいになるのかと聞いた。運転手はだいたいの目安を教えてくれた後、札幌駅で何かあるんすか的な事を聞いてきたから、浅利慶太が俺を呼んでいるのだ的な事を説明したの。開演直前ギリギリで到着。運転手に札を渡し、続いて小銭をまさぐる筆者。そしたらあんた。もういいから、と運転手が降車を促すわけよ。これってすごい珍しいでしょ。客が「釣りイラネ」って運転手にチップを出すケースはあるけど。あまりの出来事に、「え?い、いいんすか」的にうろたえていると、運転手は苦渋の表情を浮かべつつも、いいからいいからと降車を促したわけ。すまんすまんと恐縮しつつ、JRシアターへと走った。おかげで開演に間に合いますた。あの時の運転手さんありがとう。

無愛想の代名詞といえばJRもそうだよね。これは国鉄がJRになったばかりの頃の話。電車慣れしてない札幌市民(地下鉄で充分なのだ)の筆者、珍しく道東へ長距離移動するハメになった。慣れないせいか、きっぷ売り場で悩んだのね。信じられないと思うけど、指定席と自由席の賢い使い分けが、当時の筆者の脳内ではまだ確立されていなかったわけ。今なら、「近距離ならまだしも長距離で座席が無かったら目も当てられないから、迷わず指定席買っておけ」というおばあちゃんの知恵袋中枢が発動するのは言うまでもない。でも当時の筆者にそんな中枢神経は無かったから、きっぷ売りのオサンに助言を求めた。オサンは筆者の顔も見ずに何か他の仕事をしながら、「荷物が多いなら自由席の方がいいんじゃないですか」と無愛想に言ってきた。それを信じて自由席を買った筆者、オホーツク海に着くまで立ちっぱなしで死にそうになりますた。
posted by 窓使い at 20:44| ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | つれづれ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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