2005年02月09日

卒論の値打ち 筆者の目

代理戦争開始。

●何を書こうかとネタ帳を漁ったら、昨年ネットで収集したニュースの中から面白いモノが出て来た。大阪国際大学人間科学部心理コミュニケーション学科の12人がまとめた、「男の値打ち 女の目」と題する卒業論文に関するニュースだ。

この卒論の元になったアンケートは、阪大、京大、神戸大など、関西圏の15の4年制大学から計300人の女性を対象に行なわれたという。質問の内容はコミュニケーション能力、社会に対する姿勢など全部で20項目。それによると彼女らの男子学生に対する印象は、「幼児的」が52.3% でトップ。以下、「優しい」45% 、「バカ」40.3% だったそうだ。

俺はそのニュースをここまで読んで、おいおいちょっと待てよ、と思った。

男子学生に対する印象というが、それは具体的にはどこからどこまでの男子学生の事なのか。付き合っている男性の事か。あるいは、講議でよく近くに座って来る特定の男性か。はたまたサークルの仲間全員を指すのか。回答者によって「男子学生」の範囲が異なってしまっては、正確なデータなど採れまい。こういう場合は、「付き合っている男性についてお書き下さい」等のただし書きを設問に入れてやるべきだろう。

設問も設問だが、それに対する回答も意味不明だ。たとえば1位の「幼児的」という評価。彼女たちは一体、男子学生の何を評して「幼児的」だとお考えなのか。将来なりたい職業がミュージシャンだからか。イラクへボランティアに行きたがるからか。「幼児的」等というあいまいで幅の広い回答をもらったところで、今どきの男子学生像はちっとも浮かんで来ないのだが。こういうあいまいな答えを許してしまうよりはむしろ、「あなたは付き合っている男性が、幼児的だと感じた事はありますか。彼の何に関してそう感じましたか。以下の選択肢からお選び下さい」等と具体的に設問するべきだったろう。選択肢としては「将来の夢」「言葉遣い」「お金の使い方」「デートの行き先」「その他」等を用意してやり、当てはまる物に丸を付けてもらえばよかったのである。

同じ理由で、「優しい」という回答も意味不明。こんなものは、ホレた男のどこが気に入ったのかと聞かれれば、たいがいの女性がとりあえず言いそうな観念的な回答だ。具体的に優しくしてもらった事例なんぞは思い浮かばないくせに。3位の「バカ」に至っては、もはやアンケートの機能を失っているとしか思えない。回答者の悪意すら感じる。いや、もしかしたら回答者ではなくアンケートを作成した設問者がこうした項目を用意したのだろうか。

もちろん彼女らの仕事に対しては、「しょせんは付け焼き刃で基本を学んだだけの生徒が採ったアンケート。統計学にも心理学にも精通せぬまま採ったにしては、上出来ではないか」と寛大に笑ってあげる事もできよう。よしよしと頭を撫でてやる事もできよう。俺が何にも増して理解不能なのは、この卒論に対する大阪国際大学・宮本二美生教授のコメントだ。「男子学生は幼いという印象を持っていたが、やはりそうか。他人を理解しない、主体性がないなど、大人になりきれていない」。

おいおい。一体どこからそういう結論が出て来るのだ。だってこの論文は、女子学生から見た男子学生の印象をまとめたものなのだろう?「女子学生は男子学生に対して、幼いという印象を抱いているはずだと推理していたが、やはりそうか」という感想が出て来るのなら、話は分かる。「女子学生は男子学生を見下す傾向が顕著だ」との分析をするのであれば、それも理解できる。なぜ女子学生の男子学生に対する印象が、そのまま男子学生の実際の傾向に直結するのだ?痴女AVが増えているからといって、実際に痴女が増えているわけではあるまいに。

記事を信用する限りでは、このアンケートないしは論文には、他にも突っ込めるポイントがいろいろあるようだ。記者や女生徒、教授らとコンタクトが取れた曉には、さらに詳細な点をご報告できるかもしれない。
posted by 窓使い at 19:57| ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 時事ネタっぽい | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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