2005年03月04日

図書館閉鎖を防ぐために

●(この記事はメルマガ「さすらい通信」2/15号に掲載された、米国における図書館の閉鎖を憂う記事に対する感想です。もったいないので自分のブログに使用。)

いちクラシックファンとして、ロンドンの某オーケストラが解体されるだの札幌交響楽団の予算が削られるだのといった話に直面してきましたので、米国のどこかの図書館が閉鎖されるとしても今更特別な感想はありません。強いて言えば、経済的には独り勝ちの様相を呈する米国にあってもそういった事件が起こるのかと、少々驚いた面はあります。

かの原稿の内容は二つに大別できると思います。一つは「図書館までもが」という本好きの人間ならではの驚きであり、もう一つは「無料のサービスが消えると貧民層の子どもたちがかわいそう」という同情論です。

国や地方といった「経営者」は、時に公共機関やサービスを縮小する必要に迫られます。人口や景気に波がある以上、それ自体は仕方のない事なのかもしれません。そして、国や地方の「経営」にとって、致命傷にならない部分から先に予算を削ろうという発想は、必ずしも間違いではないでしょう。「手におえない事態に直面したら一旦逃げ、体勢を整え、それから反撃に出るべし」という原則は、相場にも経営にも当てはまります。日本においても図書館の閉鎖が現実のものとなるかどうかは分かりませんが、もしそのような事が生じたなら我々ユーザーは、より上手な「経営」と代替サービスを要求すると同時に、図書館復活の日まで辛抱強く待ってあげるしかないでしょう。

しかし、図書館側にも努力できる点はいろいろあります。無料でサービスを受けられるのは我々市民としてはありがたいですが、それは経営的に考えてみた場合にはどうでしょうか。ある種の人気コンテンツについては、たとえばいつも借りられない村上春樹の新刊本については、多少の料金を徴収すれば図書館の財政が潤い、かつ、あまりにも長期間、人気の本が借りられないという事態を避けられるでしょう。パソコンの検索画面や図書カード、あるいは本そのものに広告を載せるといった経営努力がもっとあっても良いと思います。そして、図書館を閉鎖に追い込まないために、我々も多少の負担はがまんするべきなのかも知れません。地下鉄も動物園も有料なのに、そしてそれでも経営が苦しいのに、図書館だけがなぜ広告も取らずに無料でやっているのでしょうか。ビジネスの見通しが甘すぎる気がしないでもありません。

さて、図書館がなくなった場合の、貧民層の子どもたちに対する影響についてはどうでしょうか。私は個人的には、不法就労者に対して非常に厳しい見方をしています。彼らは法をを犯して先進国に入り込み、安い賃金で雇われます。安い賃金とはいえ、彼らが母国に帰った暁には物価の差も手伝って裕福に暮らしていけます。一方、彼らに侵入された側の先進国では、彼らさえ来なければ雇ってもらえたはずの現地人が雇ってもらえない、という事態が起こります。期待できた税収は減り、雇用保険料などの支払いは増えます。換言すれば、国や地方の財政を悪化させ、図書館を閉鎖に追い込む一因は彼ら不法就労者にあるのかもしれません。図書館の閉鎖に反対すると同時に、不法就労者の子供にはあまりにも同情的な、かの執筆者の発言には矛盾を感じます。

捨て猫がかわいそうだという気持ちそれ自体には問題はないかもしれません。が、家計が苦しいのにもかかわらず、家族がお腹をすかせているにもかかわらず、次々猫を拾っては育てているようでは明らかに平衡が欠けています。そんな時にできるのは、心を鬼にして猫を元の場所に返し、なにはともあれ家族を養う事ではないでしょうか。
posted by 窓使い at 20:06| | Comment(0) | TrackBack(0) | 時事ネタっぽい | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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