2005年02月24日

なぜ自衛隊を派遣したのか

ようこそ稲葉。

●なぜ小泉総理はイラクに自衛隊を派遣したのか?表向きの答えは、「戦後」に苦しむイラク人民の救済だろう。他のどの国よりも戦後に苦しんだわが国だから、イラクの「戦後」にもまた、どの国よりも同情できる立場にある。そして単なる同情心にとどまらず、日本政府はそれを行動で表現した。しかも、最大限の形で表現した。すなわち、自衛隊という災害支援のプロフェッショナルを、公費を投げ打って派遣したのである。

しかし、自衛隊派遣の裏には、日本の国防というもっと大きな動機がある事は明らかだ。国防とはいっても、米軍によるテロリストの掃討に協力して、日本をテロの脅威から守る事ではない。私が言っているのは、北朝鮮の話である。

「北朝鮮については日米安保条約があるのだから、それで十分ではないか」という意見もあろう。法的にはそうである。この条約がある限り、米国は問答無用で日本を守らねばならない。しかし、約束とは往々にして反故[ほご]にされやすいものである。不可侵条約を結んだはずの旧ソ連が、日本の敗色濃厚と見るや突然連合国側に寝返り、戦後の甘い汁を吸ったのはあまりにも有名である。

だからこそ、契約には保険が必要なのだ。そして小泉は、日米安保条約に保険をかけた。自衛隊を出す。金も出す。だから北朝鮮が侵略して来たらよろしく頼むぞ、と。「金がないから助けに行けない」という言い訳はこれで通用しなくなったぞ、と。

ここまでされて、なおかつ安保条約を反故にすれば、アメリカの信用は地に落ちるだろう。それは自由の守護者を標榜するあの国にとってはぜひとも避けたい事である。こうして小泉総理は、金と自衛隊によってアメリカの首に縄をかけたのである。

小泉総理のメッセージは、アメリカ側に明確に伝わったようだ。実際、「しかと承知しました」という趣旨の返答を日本は受け取っている。

日本が、当面のイラク復興のために15億ドルの資金拠出を発表したことを歓迎する。安定し平和で民主的なイラクを建設する努力に対する国際支援を結集する手助けになるであろう、この勇気ある措置を称賛する。日本は、この努力がイラクや中東のみならず、日本や全世界の安全保障と平和にとって極めて重要であることを認識している。(2003年10月15日のブッシュ大統領声明。下線は筆者による)

だから私には、小泉総理の判断を批判できない。今でこそ若干危機は遠のいたが、北朝鮮との戦争が現実味を帯びていたあの時期に自分が同じ立場に立たされたら、きっと同じ事をして国民を守ろうとしただろう。そして、そんな最高責任者たる者の厳しい立場を思いやる事もしてやらずに、ただひたすらに平和憲法だか九条だかを振りかざして首相を批判する運動家には、心底怒りを感じる。だってそうだろう。日本は独力では国を守れないのだ。出すもの出して米国の機嫌を取るか、もしくは再び軍国主義に傾くしかないではないか。
posted by 窓使い at 20:20| ☀| Comment(1) | TrackBack(0) | 時事ネタっぽい | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。