2005年02月02日

どこからトレンドなのか?

手術シーンは苦手。

●最近ある中古品を買おうとしているところだ。かつては1万円数千円が普通だったその品物は、残念ながら2万円以上にまで価格が上昇している。きっと誰もが、「もっと条件が悪くなったら困る」とでも考えて、慌てて買いに走っているからだろう。私自身、この際価格や条件には目をつぶって、とりあえず1つ購入するべきではないかと考えているところだ。

相場に置き換えて言えば、私はその商品に対して成り行き注文を入れようとしているわけだ。このままでは置いていかれるかもしれないという危機感を抱き、値段は幾らでもいいから参加させてくれと懇願している状態である。きっと日々、私のような新たな購入希望者が加わって行き、それがさらに価格を押し上げるはずである。最後には、先物取り引き同様の狂ったような価格の上昇が起こるのかもしれない。

こうした連続的な価格の上昇ないしは下落を、相場の世界ではトレンドと呼ぶ。それらはトレーダーにパニックが起きている事を暗示している。トレンドのできるだけ早いうちに参加するのが上手なトレーダーである。

問題は、トレンドの始まりをどうやって認識するかだ。価格が移動平均を上回るのを(あるいは、下回るのを)確認してから参加するのは、明らかに愚かな方法だ。林輝太郎は「移動平均はダマシが少ない」と書いているが、ダマシが少ないとは換言すれば反応が遅すぎるという意味である。実際、株で1億円を儲けたというある女性は、小豆相場で移動平均を使った結果、大損害を出している。多分、陽線や陰線の本数を数えたり、トレンドラインを引いたりする方法の方が、移動平均を使う方法よりは相当ましなはずである。数ある移動平均以外の候補の中で、どれが最良なのかまでは私には分からない。移動平均でさえなければ、どれでもいいのかもしれない。

かつて私は、自分の相場心理をシステムとして用いた事がある。これは自分にとってある銘柄の価格が「もうだめだ」「これ以上は我慢できない」という水準になったら、新規に売買するというものだ。上昇中の相場をどの段階でトレンドに入ったと(つまり、今後もしばらくは上昇傾向が続くであろうと)宣言すべきかは、誰にとっても難しい問題だ。その区別を私は、自分の忍耐より価格が上か下かによって付けていたわけだ。もちろん相場が私の忍耐力なんぞを気に留めるはずはないのだが、この作戦はそれなりに上手く機能した。自分にとって我慢できない事態は、やがて他の人にとっても我慢しがたい事態を招くだろうし、私は相場に関しては比較的早くにパニックに陥るタイプだから、この方法だと人より早く売買に参加できたのだ。

ただし、注文があまりに殺到して自分の注文が通してもらえないケースもあった。他のトレーダーも一斉にパニックに陥る事が少なからずあったのだ。買い注文が翌日に持ち越され、前日に比べて大幅な高値を掴まされるのは、あまり気分の良い体験ではない。翌々日にまで注文が成立せず、結果として得られるはずだった儲けの大半を逃した事もある。相場の機嫌によって注文の成立が遅れるのであれば、いくら素早くトレンドの始まりを認識したところで無意味だ。要するに、移動平均を使うのと同様、この方法でも遅すぎるのだ。

当時よりもう少し賢くなった今の私は、これ以上は我慢できないだろうと思われる水準に、あらかじめ逆指し注文を置いている。ちょうど、「自分はこれ以上の損失は我慢できないはずだ」と思われる水準に損切り注文を置くのと同じ感覚で、新規の注文を置いているのだ。応募者多数の場合は先着順に注文を通すというルールがある以上、かつてのように「その時になってから」注文を出すのに比べて、こっちの方がずっと賢明なのだろうと思う。
posted by 窓使い at 22:45| ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | 相場 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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